昨日の東京市場は米国安にお付き合いすること「パウエルショック」の様相でしょうか、米国の3.03%の下落に対して2.64%の下落であり、個別銘柄では結構な押し目買いも見られましたが、先物主導で終始冴えない1日でありました。
ジャクソンホール会合を前にして、あれだけ各連銀総裁がタカ派発言を繰り返す中で、それを覆すようなハト派的姿勢がパウエル議長の口から出る訳もなく、極めて当然の帰結と思われますが、米国市場もしばらくいいとこ取りでここまでまいりましたので、少々お灸を据えられた形となりました。
米国市場はこれから、パウエルFRB議長の「データを重視」の一つ雇用統計が出てまいります。これが9月の利上げ幅に大きく影響しますが、もう一つの重要指標である消費者物価指数(CPI)は、FRBのブラックアウト(FRBが金融政策について一切発言しなくなる)期間に入る9月10日以降の13日の発表ですから、日程的なものを加味しても22日の政策金利発表まで神経質な展開が続きそうです。
東京市場は、先週末の米国市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が6%近い大幅下落となったことで、「東京エレクトロン」を筆頭とする半導体値嵩株が幅広く売られたことが日経平均の下落を助長したようです。
それでも材料株の一角には押し目買いも動いておりました。日経平均の下げに対してスタンダード、グロース市場が健闘していたことからも森よりも木に資金が向いているようです。
「ファーストリテイリング」の大健闘から先物が先行した東京市場ですが、日経平均が先行し後から個別銘柄が追っかける形はよく見られるパターンではないでしょうか。
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