米国では銀行の破綻から始まった金融危機への不安が薄れつつあり、投資家の心理を映す恐怖指数と呼ばれる「VIX指数」、20を超えると投資家の不安心理が高まった状況を示しますが、現状落ち着いているようです。
リーマンショックの時は80前後まで上昇し、新型コロナウィルス蔓延時も同じぐらいまで上昇しましたが、今回シリコンバレー銀行(SVB)の破綻が報じられた時が26.52でその後上げ下げを繰り返すも昨日は18台であり、ほとんど平時に戻っております。
それでも未だに投資家センチメントの改善が遅れているのは、SVBの破綻が債券運用の失敗で、株式のVIX指数に相当する、債券投資家の心理を表すMOVE指数が150(VIX指数の30の相当)を依然として超えております。
こちらの指数はリーマンショック時260を超え、新型コロナウィルス蔓延時は160を超えており、現在は200手前の水準です。債券投資家にとっては未だ危機が薄らいだとはいかないようです。
しかしながら中央銀行も連邦政府も周知の事実であり、だからこそ一応にして対応が早いものと思われます。米国市場は4月に入ると決算発表がぼちぼち始まってまいります。個別に内容を見極め咀嚼して行く時間帯かと存じます。
東京市場は米国市場での長期金利の上昇が一服したことを受けてグロース株などが買われましたが、配当落ち分250円を一気に埋めることはできませんでしたが、7割ほど埋めて100円安は立派なもんです。
国内的には2023年4月に発足するこども家庭庁に一般会計1兆4657億円、特別会計も含めると4兆8104億円が計上され現実に動いてまいります。株式市場は目先の材料に資金が向かいますから、しばらく休んでいたこの関連も妙味有りかと存じます。
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