投資家マインドは最悪ですね。そこまでナーバスになることはないと思いますが、特殊要因で破綻した米銀3行は別として、他の金融機関はバランスシートが毀損している訳でもなく、景気後退懸念が叫ばれつつも日々伝えられる経済指標は強いものばかりで、実体経済は良好です。
大手の金融機関はリーマンショックを教訓に法整備が整い、シリコンバレー銀行のように集めた預金の8割を債券運用に回すなどということは出来なくなっております。更に今回問題になった小規模の銀行にも厳しい検査体制を施工してまいりますので、米国でこれ以上問題が広がるとは思えません。
さてクレディスイスですが、この銀行は東京市場では先物を使った売り崩し屋としても有名ですが、仮に破綻となれば米銀よりも影響は大きいと思われます。しかしながら、既にスイス国立銀行が流動性の供給を表明しております。
各国政府も迅速に対応しておりますが、疑心案議になってしまった投資マインドはそう簡単に回復はしませんね、ここはECB理事会、来週のFOMCが焦点かと思われます。
FRBは「流動性は潤沢で、金融システム不安には繋がらない」としておりますが、片方で資金供給、もう片方で利上げによる引き締め、まさにアクセルとブレーキであり、更に難しい政策運営を迫られております。
既に、長期金利の下落、原油の下落などから利上げを停止してもいいくらいだと思いますが、すると市場からつぎの破綻行を疑われますので最低の0.25%で落ち着くと思われますが…。
その辺りから市場に安心感は出て来るのではないでしょうか。東京市場は各論個別銘柄には昨日も買いの資金が向かっておりますが、総論では節分天井とはなりませんでしたが、彼岸前後が買い場になるのではないでしょうか。