米国議会の公聴会ではシリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻を契機に、銀行システムのレジリエンス(回復力)改善に向けた取り組みを前に進める必要性をFRBに金融監督担当のバー副議長が指摘し、連邦預金保険機構(FDIC)のグルーエンバーグ総裁も1000憶ドルを超える資産を抱える銀行が金融安定に及ぼしえる影響を明確にしたと認識し規制強化の必要性を強調しました。
金融当局の危機意識も高くその対応も迅速ですが、その後の債券市場の波乱から次の破綻銀行はないのかの疑いはあるようで、投資家マインドは未だに弱気筋が多く、米国のブルベアレシオ(強気弱気に比率)はマイナス28で通常時のプラス6からは大きく乖離しております。次の展開を見据え咀嚼する時間がもう少々必要かと存じます。
さて東京市場は昨日申し上げたアノマリーがバッチリ嵌り、良い展開となってまいりました。
2万6000円から2万8000円のレンジの中を、こつこつ上げては3〜4週で急落という1年以上にも及ぶサイクルを破り始めております。2万8000円を付けたのが3月の第2週、その後3週が経過しますが2万6000円どころか昨日は2万7883円と、金融機関破綻による急落の下げ幅の半値以上を戻しております。
昨日も申し上げました通り、一つのアノマリーですが正直な相場に付いて行く場面です。昨日は高配当銘柄から材料株まで幅広く物色対象が広がりましたが本日より新年度渡しです。基本は変わりません、特に個人投資家は総論よりも各論であり、個別銘柄の押し目買いで臨んで参ります。
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