ECBの理事会では、利上げ幅0.5ポイントを半ば強行したため株式市場は一時大きく売られましたが、今回のFOMCでの0.25ポイントは想定内ですから当初な平穏な動きでありました。
しかしながら、パウエル議長の「市場が期待している年内の利下げはない」、「更にイエレン財務長官の銀行システム安定化のための全面的預金保護は考えていない」との発言が伝わると株価は乱高下で方向感を失いましたね。
市場は、FRBがインフレと景気後退という難しい舵取りを求められる中で、更に銀行破綻が重なったことから相当迷走しており、0.25ポイントの利上げが伝えられると次の銀行破綻の懸念から、長期金利は急低下し3.4%の水準まで下落しました。昨日も申し上げましたが金利上昇に賭けていた筋の巻き戻しが横行しているようです。
FOMCでも今回は特殊な銀行の破綻なので、横に広がることはないとの見解を示しましたが、リーマンショック以来の破綻規模との報道が先行し、投資マインドとしてはすぐさま温まるとはいかないようです。
ただ毎度申し上げておりますが、個人投資家は総論ではなく各論です。東京市場では3月第2週のSVB(シリコンバレー銀行)の破綻以降も、押し目は入れるものの上昇トレンドを崩さず高値を更新している個別銘柄は意外と多く存在します。
春のお彼岸期間は18日から24日です。各論では彼岸が買い場と申し上げました通り、めざとい投資家は既に動いておりますが、総論ばかり気にされる方は出遅れているようです。
森より木であることに変わりありません。今日がお彼岸明けですから考えてみては如何でしょうか。分からなければ何なりとご相談ください。
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