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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

アジアルネサンスが開花

世界経済のパワーシフトが鮮明になってきました。先進国経済が水面下に沈む中で、中国、インド、ベトナム、インドネシアなどのアジア新興国は金融危機の後遺症からいち早く脱出し、V字型回復を遂げております。

 

東アジアサミット参加16カ国の経済規模(購買力平価基準)は今年、米国とユーロ圏の合計を上回り、2年後には世界の4割に達する見込みです。

 

人口で世界1位の中国と2位インドの巨大パワーと、研究開発費の国内総生産(GDP)比で世界1位の日本と2位の韓国の頭脳を兼ね備え、アジアは今や世界最大・最強の成長センターに躍り出たと云えるでしょう。

 

去る1025日開催の東アジアサミットでは、域内全域を対象とした自由貿易協定(FTA)の政府間交渉の合意が伝えられており、これは東アジア共同体への一里塚です。

 

アジア広域FTAの実現には域内の通貨安定が大前提であり、アジア通貨単位(ACU)を導入し、これに対する各国通貨の乖離率を一定範囲に抑える為替協調体制の構築が課題でしょう。

 

2世紀前まで世界経済の中心はアジアでした。19世紀に欧州、20世紀に米国に中心が移り、いま再びアジアの時代が始まろうとしています。アジア域内で通貨が安定すれば貿易と投資が飛躍的に拡大し、不均衡が改善され、アジアルネサンスが開花することになるでしょう。

 

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