外国為替市場は衆院解散が決まった14日から円売りが加速し、$1=79円台前半から81円台半ばまで2円ほど円安・ドル高が進みました。
自民党の安倍総裁が掲げる金融緩和政策を織り込む「安倍トレード」で円安が進み、選挙直後に日銀が追加金融緩和に踏み切るのではないかという見方が円安に拍車をかけています。
では、今後の為替動向はどうなるのでしょうか?!
勿論、海外の経済政策も重要なポイントで、オバマ米大統領が野党共和党と12月下旬までに「財政の崖」回避に向けて合意することで一致、米国経済の失速懸念が和らげば、$1=84円も現実味を増してくるでしょう。
また、自民党が打ち出した官民協調の外債購入基金などの円高是正策が具体化するようなら、85円も視野に入ってきます。
さらに、安倍氏は来春に任期を迎える日銀の白川総裁の後任には、「インフレターゲットに賛成する人を選びたい」と発言しており、自民党の緩和路線に沿った人物に交代すれば、日銀の政策スタンスは大きく変わります。
どちらにしても、デフレ脱却と消費増税を目指して、金融政策に円高阻止を求める傾向が鮮明になってきており、80円台後半まで超円安方向に向かうこともありそうです。
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