株価が押し目らしい押し目を入れずに、一本調子で上がり続けることがどんなに危険なことか---5月下旬からの日本株の急落はそれを投資家に教えてくれました。
とりわけ被害が大きかったのは、信用取引を行っていた個人投資家でしょう。それまでの半年間の利益をすべて失った上に、さらに大幅なマイナスを抱えてしまった人も多いと聞きます。
特に今年になってからのアベノミクス相場と呼ばれる“株ブーム”で、初心者に近い投資家が、わずかな保証金で信用取引を行い、怖いものなしで元金の3.3倍もの株を買っていたのです。これでは、僅かな下落でもすぐに追証になることは目に見えております。
今回の急落を教訓に個人投資家は原点に返って、相場に過熱感が出たときは迷わず買いポジションを減らすなどの安全策を講じる癖をつけてもらいたいものです。
さて、今後の展開ですが、安倍政権は参院選が終わらないと成長戦略にしても、規制改革にしても本気を出さないと見ております。参院選で、大勝してからこれまで出し渋っていた法人税の大幅引き下げや農業改革、貸金業法の見直しなどを矢継ぎ早に出すと予測しております。
今は、参院選後に大きく花を咲かせる銘柄のタネを撒いておく時期で、待ち伏せ戦略が最も有効でしょう。
尚、明日6日(土)は午前10時から午後2時まで投資相談並びに入会受付を行いますので、お気軽にお問い合わせ下さい。