円相場と日経平均株価の連動性が低下しています。
過去60日間の連動性を示す相関係数は現時点で0.4を割り込み、昨年11月以来の低水準となりました。
円安と株高が連動する展開は「アベノミクス相場」の特徴の一つでしたが、足元は米金融緩和政策が長期化するとの観測が影響し、円相場の動きが鈍っております。
円・ドル相場と日経平均の相関係数は1に近づくほど、「円安・株高または円高・株安が同時に起こりやすい」ことを示します。「アベノミクス相場」が始まった昨年11月から急上昇し、今年5月までは0.9以上の高い相関を示していました。
足元の動きは脱デフレ政策への期待が萎んだようにも見えますが、市場では「アベノミクスへの関心は薄れていない」との声が圧倒的です。
むしろ相関が崩れた背景には、米金融緩和政策が従来の予想以上に長引くとの観測があります。
米緩和縮小の時期がはっきりと見えてくれば「米株高・金利高が日本の株高と円安をもたらす」でしょう。
ただ、縮小時期は年明け以降との見方が多く、円は当面、値動きの鈍い地合いが続きそうです。
皆様方からの投資相談を随時承っております。
お問い合わせは03-3868-2801までお気軽にどうぞ!