“金(ゴールド)”投資に関して、お問い合わせをいただくことがあります。
金は、国境を超えた全世界共通の価値を有しており、利息は付きませんが、戦争や災害などの有事に強い資産として根強い人気があり、またインフレ時の通貨価値の目減りに対抗する資産です。
金の国際価格は1トロイオンス(31.1035グラム)当たりの米ドル建てで表示されます。一方、国内価格は、国際価格を当日の為替レートで円建てに換算し、さらにトロイオンス単位からグラム単位に換算して表示されます。
従って、国際価格が一定なら、為替レートが円高になると国内価格は下落し、円安になると国内価格は上昇します。
金価格の上昇要因としては、金利の低下、株価の下落、インフレ懸念の高まり、政情不安の高まり、原油価格の上昇などがあります。その反対の状況が金価格の下落要因となります。
取引方法は、金地金、金貨、純金積立といった現物取引と、金ETF、金先物取引の証券取引があり、最も一般的なのは純金積立と金ETFです。
純金積立は毎月3000円以上の一定金額を金融機関の口座から引き落として、買い増していくものが主で、積み立てた金は、金地金や装飾品などの現物と等価交換できます。
金ETFは、金貨価格に連動するように作られている“株式”で、リアルタイムに売買できます。1口4000円程度の金額から投資でき、金地金や純金積立などと違って保有手数料もかかりません。
ただし、株式と違い金ETFは配当利回りがないので、利益は安値で買って高値で売ることだけです。
当然、金投資はリスクがあるので、あくまでも投資のリスク分散と考え、手持ち資産の10%程度に留めておいた方がいいでしょう。
当社へのお問い合わせは03-3868-2801までお気軽にどうぞ!