日経平均がついに終値で2万円乗せとなりました。初めて突破した1987年1月30日から数えると28年とちょっとです。
28年前はバブル経済真っ盛りで、地価高騰の中で企業価値とは関係なく「含み益」を材料に土地持ち企業の株価が暴騰しました。株価収益率は100倍、120倍は当たり前で、バブル景気と呼ばれました。
870年10月のブラックマンデーで世界は株価暴落に見舞われますが、日本株は不死鳥のように蘇り、89年末には史上最高値の3万8915円を付けました。
ですが、翌年にバブルが崩壊すると様相は一変します。
90年代前半には株価下落対策で、政府が簡易保険や郵便貯金などを使って株価を下支えする「PKO(プライスキーピングオペレーション)」が横行しました。しかし、売買高は激減し、証券会社は苦境に陥りました。
では今はどうなのでしょうか?
日経平均2万円で時価総額は約600兆円で、89年末とほぼ同じです。初めて2万円に乗せた時と比べると、東証1部の上場社数は7割増の1900社近く、総株式数も約4千億株と6割多くなっています。
株価だけでは見えませんが、企業も株数も増え、市場に流れ込むマネーはバブル期並みなのが分かります。
しかし、実態を無視した買われ方ではありません。東証1部のPERは18倍程度で、割高感はないからです。業績の裏付けもある上、90年代と違って売買代金も膨らんでいます。
背景には世界の中央銀行の大量資金供給があります。長期金利が1%未満の国が驚くほど多いのです。金利消滅下の国債市場は流動性も著しく低下しており、行き場のないマネーが株に向かうのは至極当然のことなのです。
アベノミクスへの期待もあり、未来向けた日本市場は誰もが想像もつかない位の大相場に発展するでしょう。
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