ベトナムのホーチミンなどの都市部では今、ちょっとした家庭菜園ブームになっています。また、産地や生産者を指定して安全に配慮した食品を扱う小売店が大人気のようです。原因は中国産の食材への不信感です。
ベトナムは隣国の中国との貿易が多く、中国産の食品を大量に輸入しています。ただ、2014年5月以降、中国産の野菜や果物について基準を超える残留農薬が検出されたほか、ベトナム産や米国産と偽装して販売されるケースが相次ぎました。
中国産のリンゴやバナナは何か月たっても腐らないといった真偽不明の噂もネットで広がりました。
こうした不信感に南シナ海の領有権問題を巡る中国への反感が重なりました。ベトナムのティエン保健相は14年9月、中国産の野菜や果物の残留農薬や産地偽装に関して、国内の関係機関に詳しく調査するよう指示、その後、野菜や果物の輸入元として中国のシェアが大きく低下し、タイが浮上したことが判明しました。
日本でも10年前くらいまで、大量の生の中国野菜が輸入されていました。
ところが、野菜類の47.5%から猛毒で発ガン性もある有機リン系殺虫剤メタミドホスなどの高濃度の残留農薬が発見されるなどして2001年から輸入禁止が相次ぎました。
しかし、生の中国野菜の輸入量は減ったものの、引き続き、「加工」された物や、「業務用冷凍」された物が輸入されているため、中国産の食材を知らず知らずの上で食しているのが実情です。
しかし、水質汚染に土壌汚染、さらに殺虫剤や農薬まみれの「中国産は絶対に食べない」くらいの心構えだけは持っていたいですね。
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