今、東北地方で「放射光施設」を新たに誘致しようという機運が高まっています。
「放射光施設」とは、リング状の加速器の中で光速に近い速度に加速させた電子の方向を曲げた時に発生する光を利用し、物質の構造を極めて詳細に解析することが出来る巨大な顕微鏡のことです。
同様の施設はキャパシティーや機能に違いはあるものの既に国内に9か所存在し、低燃費タイヤやヘアケア製品の実用化といった産業分野はもとより、多くの分野で成果が生まれています。
東北地方は今のところ無地帯となっていますが、今月中にも仙台市の東北大学の新キャンパスを建設候補地として決定、来年度着工という計画実現となる見通しとなっています。
建設を後押しするため推進母体の財団は、1口5千万円の出資を募り、産業界では既に30社近くの企業が出資を決めていますが、今後100社以上の出資を目指しています。
東北にはニッチな分野ではありますが、世界的にも優れたオンリーワン企業も多く存在します。
資金が集まり建設計画が実現すれば、この周辺に成果を製品化する工場などが集積し、雇用など地元経済への期待も高まります。設置後10年で生産誘発効果は3200億円、雇用創出は1万4千人に達するとの試算もあります。
中小企業の共同利用ができるように小口出資も募っており、東北の産業界の技術の底上げや東北が世界最先端のものづくり集積地になることも期待されています。
東北地方が地盤の企業は注目です。
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