昨今、新聞紙上で「IoT」の活字を見ない日はありません。IoTとは、Internet of Things(モノのインターネット)の略で、通信技術やセンサー技術の進化に伴い、従来のパソコンやスマホに加え、家電や自動車、ビル、工場などがネットにつながり、様々な情報をやりとりし相互に制御を行うことを表します。
ネットにつながる機器は爆発的に増加しており、2016年には173億個に達しています。今後も成長が続き、20年には約300億個に増える見通しです。
あらゆるモノがネットにつながることで、これまで収集手段がなかった様々なデータを活用できるようになります。
例えば、物流トラックの移動状況のデータを収集・分析することで、より効率的な物流網の構築が可能になります。このようなデータの利活用によって可能になる産業構造の変化は「第4次産業革命」とも云われます。
あらゆるモノがネットにつながるには、低コストで利用可能な通信技術が必須となります。携帯大手が現在提供するLTEの規格は高速で大容量の通信に適していますが、通信料金が高いため、膨大な数のセンサーから小さいデータを収集する用途には向きません。
携帯大手がこのほど始めるIoT向け低速通信は、こうしたニーズに適した仕組みとなります。
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