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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

閑散に売りなし

 

今の相場のように、株式市場の出来高が少なくなり、弱気が大勢を占めてくるとその不安から「売り急がない方がよい」ことを教える相場格言が「閑散に売りなし」です。

 

この教えは市場の解説などでも、度々目にしますが、本来の意味は「株式市場の底値圏」を教える格言です。

 

株価の動きがもみ合い状態で横ばいになる相場展開を「保ち合い相場」と呼びますが、こういった状態が長く続くと出来高も徐々に減っていき閑散相場になっていきます。

 

株式市場は何らかの弱気材料で下がった後は先行きの見通しも暗いことが多く、このようなときに株価が動かなくなって閑散になると、投資家心理も嫌気がさし、持ち株があれば投げ出したくなるものです。

 

つまり、弱気色が市場に満ちてくるわけです。それにつけ込んで、わざと相場を売ってくる輩もあって、相場は再び下落歩調となることもあります。

 

しかし、相場全体の潮流として下げたものではなく、いわば意図的に売り叩いた結果の下げなので、いったん売り物が一巡すると一気に反発することが多いのです。

 

ゴムボールをギュッと踏みつけたあと、その反動で弾みがついたような感じになります。長い間、もみ合いを我慢していた投資家が一斉に買って出る、さらに売り込んだ人も買い戻すということで、今まで想像もしていなかった上昇相場を演出します。

 

「閑散に売りなし」とは、そういう状況下で不注意に売り込む愚を避けることを教えたものです。

 

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