ちょっと変わった調査がありましたので、今日はそのお話をさせていただきます。
某投信による調査ですが、「上場企業が会社のHPに社長や役員の顔写真を掲載しているかどうかと、株価の関連性について分析」した結果です。
株式の時価総額が100〜1000億円の中小型株を対象に、平成24年末から29年3月末までの株価の上下動を調べたところ、興味深い結果がでました。
社長の顔写真をウェブサイトに載せていない企業の株価への投資効率の悪さが際立っており、企業群の単純平均は全体より15%程度値下がりしていました。
一方、社長の顔写真を載せている企業の株価は値動きが優れ、平均を70%以上も上回りました。
すなわち、写真すら載せない企業は情報公開に消極的な傾向があり、不祥事を起こした企業を後から調べると、社長の写真を載せていなかったケースが多いと云います。
弊社でも、4月28日や9月8日のこのコーナーで上記の件についてはお話をしたことがありますが、まさにコンピューターによる運用が広まり、業績の数値を瞬時に株価が織り込んでしまう時代だからこそ、投資家は「非財務情報」への感度が、企業は開示のあり方が重要視されているのです。
企業の環境や社会への働きかけ、コンプライアンスや情報開示などを重視する「ESG投資」。高い投資リターンにつながるか決定的な分析はまだですが、企業を新たな角度で分析しようとする流れは衰えません。
企業の実力を分析する“ワザ”は常に進化しています。弊社のオリジナル分析スキル『相場の匠・銘柄マックス』も常にレベルアップしていることは言うまでもありません。
弊社へのお問い合わせは03-3868-2801までお気軽にどうぞ!
“必中銘柄”を用意してお待ち致しております。