日本は生活や経済活動に必要なエネルギーの殆どを海外からの輸入に頼っている「資源小国」。
しかし、11年に日本最東端の南鳥島沖の海底に莫大な量のレアアース(希土類)の存在が確認され、今年4月、その埋蔵量が発表されると、関係業界に大きな歓喜が起こりました。「テルビウムは国内消費の1万1000年分、イットリウム4900年分、ジスプロシウム930年分」。
有望な2500平方キロメートルの海域の総資源量(酸化物換算)は概ね1600万トンで、これらが事実上、「半永久」とも云える大量の希少資源が手つかずのまま日本周辺の海域に存在しています。
これらのレアアースは需要が拡大するハイブリッド車(HV)、電気自動車(EV)に使う高性能磁石や、次世代機器を作るのに不可欠な材料なのです。
しかも、ただの材料ではありません。実際に商用化に向けたプロジェクトも始動しています。南鳥島沖のレアアースは海底の泥の中に高濃度で含まれているため、海底まで管を下ろし、圧縮空気を送り込んで泥を吸い上げ、分離・製錬してレアアースを取り出します。
さらに、レアアース泥だけではありません。日本周辺の海域には有望な資源が多く埋もれています。EV電池材料のコバルトやニッケルが海底の岩石の表面に分布するコバルトニッチクラスト、燃料となるメタンが結晶化し「燃える氷」と云われるメタンハイドレートもかねて有望視されてきました。
「資源の安全保障」が叫ばれる中で、今後、効率的な回収技術を確立することで、“資源大国ニッポン”への道を進んでもらいたいものです。
関連銘柄に注目!
弊社へのお問い合わせは03-3868-2801までお気軽にどうぞ!
“必中銘柄”を用意してお待ち致しております。