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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

ガイダンスリスクの裏をかけ

 

弊社の予想通り、183月期決算は好業績ラッシュとなり、4社に1社が過去最高益更新となりました。

 

しかし、好業績が株価に素直に反映されているとは言い難い面も感じます。慎重すぎる今期の業績予想がその要因です。

 

特に昨今、日本企業は期初、きわめて保守的に業績予想を出す傾向が強くなっています。常識的に考えても「こんなに業績が悪いはずがない」と思っていても、実際に市場予想を下回るガイダンス(業績予想)が発表されると、嫌気した投資家の売りで株価は下がります。ガイダンスリスクと云われるものです。

 

特に、企業は取引会社の企業目線をかなり気にかけています。取引先に「そんなに儲かっているなら、もっと値引きして…」と云われるのを嫌って低めの業績予想を出しているような企業もあります。

 

弊社の過去の調査でもこうした企業は製造業に多く、部品や素材を作っている企業にその傾向が強くあります。

 

非製造業では建設株がいい例です。「もっと利益が出るはず」だと思い、株主総会で色々質問しても、あらゆる弱気材料を引っ張り出して業績予想を無理やり正当化する企業もあります。

 

逆に強気の業績予想を出す企業もあります。百貨店やスーパーマーケット、ドラッグストア、家電量販店など消費者を相手に商売をしている小売業が該当します。

 

消費者はそんなに儲かっているなら、安くしろ」とはあまり言いません。むしろ、売り上げも利益も増収している企業は、消費者から好印象を持たれます。増収増益が続いて反映している店はさらに顧客が集まるイメージです。

 

決算発表前は、製造業や建設株には手を出さない方が無難な一方、決算前でも小売株は強気の業績予想を出すことが多いので、買いに分があると理解しても良いでしょう。あくまでも絶対的なものではなく、確率の問題ですが…。

 

皆様方からの投資相談並びに入会受け付けを承っております。

弊社へのお問い合わせは03-3868-2801までお気軽にどうぞ!