4月3日のこのコーナーでお話をした通り、外国為替市場で円安・ドル高の流れが強まっています。
米利上げ観測の拡大から米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大によるドルの先高観が高まったのが表向きの要因ですが、それだけではありません。
一定期間の値動きの平均値である「移動平均線」を見ると、1ドル=110円台を割る円安水準が定着するとのサインが見て取れます。
円相場が、移動平均線を円高から円安方向に抜けると、当面は移動平均線よりも円安で推移するとされます。中長期のトレンドを示す200日移動平均線で見ると、2017年9月下旬から18年1月上旬まで、こうした状態が続いていました。
円相場は5月18日に再度、この200日移動平均線を円安方向に抜けたことから、大勢的にはより一層円安方向の流れとなりそうです。この円安・ドル高の流れは、まだ初期段階で今年いっぱいは続くのではないでしょうか。
5月8日に米トランプ大統領のイラン核合意から離脱する覚書に署名したり、米国の在イスラエル大使館がエルサレムに移転したのを受け抗議行動が広がったりしても、通常のように「リスク回避の円買い」とならなかったのがその本質を物語っています。
皆様方からの投資相談並びに入会受け付けを承っております。
弊社へのお問い合わせは03-3868-2801までお気軽にどうぞ!