相場の流れというものは海の波のようなもので、大きな波、小さな波を常に意識しておく必要があります。つまり、株式投資では全体の大局観と目先感の両方をしっかり把握しておくことが大切です。
日々、何回も売買を繰り返すデイトレーダーでもない限り、小さな波に一喜一憂しているようではなかなか利益を出すのは難しいでしょう。小さな波より大きな波を見逃さないような判断が重要なのです。
別の言い方をすれば、今満開のキンモクセイは、やがて花が散り、その後1年間は見た目には寂しい地味な木にしか見えません。
しかし、1年後には再び美しい花を咲かせ、我々を楽しませてくれます。輪廻転生と云われる自然界の摂理ですが、相場も全く同じと云えます。
足元の市場は、調整からのもみ合い状況が続いておりますが、株価が上がったら、「強気」、下がったら「弱気」とムードに流されていては、マーケットに翻弄され続けることになってしまいます。
この調整がいつまで続くかは時々のテクニカル指標などを確認しながらになりますが、世界のPBR(純資産倍率)を見ても、米国の2.43倍、ドイツの1.72倍、フランスの1.71倍に対して、日本株は1.32倍と、とにかく日本株が安過ぎなのは明白です。
このような状況下では、下がったら買い、上がったら売りのスタンスを貫くことが大事です。
キンモクセイや桜は1年周期で花を咲かせますが、昔から株式市場は「秋に買って春に売る」のが株式投資で最も投資成果が出やすいと云われています。そろそろ「有望株」を仕込み始めたい処ですね。
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