人工知能(AI)が敵を識別して攻撃する新型兵器「キラーロボット」が注目を集めています。
火薬、核兵器に次ぐ「第3の軍事革命」とも云われ、AIを搭載した兵器は「自律型致死兵器システム(LAWS)」と称されています。完全なLAWSはまだ実戦配備されていませんが、米国や英国など12か国で少なくとも約380の自律型兵器の導入や開発が進んでいます。
米空軍の遠隔操作型無人機「プレデター」などLAWSの前段階とも云われる兵器は既に実戦投入されており、AI技術の急速な進歩を考えると、人間の判断が介在しない完全な「キラーロボット」の登場は時間の問題と考えられます。
米国、ロシア、中国などが開発を加速する半面、倫理的問題や民間人が犠牲となるリスクを懸念する意見は多くあります。
開発推進派は戦場に派遣する兵士を減らせることや、疲労や感情に左右される人間より状況判断や識別能力が正確と云った利点を挙げ、AI兵器の活用で人的損害を減らせると主張します。
一方、反対派はシステムの不具合やAIの判断ミスで一般市民が殺傷される危険性やテロリストに渡る危険性を懸念します。
課題が山積みする中、規制などを巡る国際会議がジュネーブで始まりましたが、今回の会議も難航が予想され、共同声明の発表などの合意形成までは至らないと見られます。
通常の兵器では米国が世界1ですが、AI技術では各国の差がまだ小さく、今が勝負時と見ている国が多いのでしょう。AIの軍事利用は映画の世界だけで十分です。
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