日本人の食生活を支える農業が転機を迎えています。食料自給率の低下、コメ消費の減退など食生活の変化、食品安全性の保持など多々ある課題に中で、最も大きな問題が農家の減少と農業従事者の老齢化です。
2005年に335万人、平均年齢63.2歳だった農業従事者は、10年後の2015年には209万人、66.4歳となっています。労働者不足は急速に進み、作物を栽培しない耕作放棄地は一層の拡大方向です。
その打開策として注目されているのがAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)を活用するデジタル農業です。コンピューターが動きを操るロボット農機が人間に取って代わり農作業を行います。
進むのは自動化、省力化であり、代表的なのがGPS自動田植機です。水田に入ると、最初の1列は人間がハンドルを握って運転します。苗をどこの範囲に植えるかを機械に覚えさせるためです。
更に従来の田植機は、気を抜くと蛇行してしまうのですが、GPS付き田植機ではコンピューターが指定した通り進むので一直線に綺麗に植えられ、そのスピードも速いのです。
人間が操作しなくても自動運転が可能なデジタル農機は、田植機だけでなく、トラクタやコンバインなどでも開発が進んでいます。デジタル農機が田畑を耕し、上空をドローンが飛び回り、農家の人たちはその様子をオフィスのモニターで監視する。―そんな近未来図が農業関係者の間では共有されつつあります。
事実、デジタル農業の恩恵は自動化や省力化だけにとどまらず、IoTで集めた機械のデータ、圃場に設置した各種センサーからのデータを活用し、農作物の品質向上や効率的な育成を図っていく動きも見られます。
デジタル農業に注目!
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