米国、日本を問わずプログラム売買が隆盛を極めております。人間の余計な感情の排除と、さらに給料の高いファンドマネジャーを雇うよりもコスト削減の効果があるという理由で取り入れられましたが、果たしてそのシステムを使うファンドって儲かってるの?と聞いてみたいですけど。
聞くところによると、システムが一度稼働するとザラバ中は変えることができないそうです。それもそのはずで、ころころ人間の意思で変えられたら機械の意味がないですよね。そしてこの機会を操るのがAIで、このAIは株価の値動きだけでなく、トランプ大統領が何て喋っただとか、アメリカの雇用統計の数値が改善しただとか、あらゆるものを瞬時に判断して売買のスイッチを入れるということです。
こういう機械売買のスイッチが入ると人間の賢いファンドマネジャーは、「あっ、スイッチ入っちゃった、切れるまで待とう。」となり、今回の下げのように、オプションなどで多少ヘッジはするものの、買い向かうことはしません。むろん自らのファンドが所有している銘柄でもです。ですから以前に比べると余計振れ幅は大きくなってしまいます。
ただ、機械は今日の明日の株価しか見てないですから。さんざん相場を荒らしといて退場します。そこで上記のような疑問が出てくるわけです。
筆者もこの道四十年です。人脈のなかには数多くの名ファンドマネジャーが名を連ねますが、先週も二十年の実績を持つファンドマネジャーが疑問に答えてくれました。
その人はテクニカル、ファンダメンタル分析のスペシャリストですが、はっきり言って「自分で自分の首絞めてるよ」と言ってました。さらに、「振幅は大きいけれど、一過性だから」とも。
今回の機械売買により、個人投資家にも担保割れという多大な被害が出ましたが、各国の信用収縮に対する防御策も揃ってきております。また、冷静に考えれば、リーマンショックのように需要の先食いではなく、供給体制に支障をきたしたにのであり、需要は旺盛です。そこをしっかり押さえておきましょう!
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