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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

昔は円高・株安、今は円高・株高。

  

 一昔前であれば、朝方の為替相場が円高に振れていれば、東京市場はだいたい売られており、日本株は上がるも下がるも為替次第でありましたが、直近気を付けて見てみると、明らかに為替に影響されない、当時からすると全く逆の円高、株高の構図であります。

 

 昨年のコロナショックの時も、為替は101円台に円高進行後すぐさま111円台まで戻るも、その後一貫して円高方向、今年1月は102円台まで進んでおりますが、その間日経平均は16300円台から29000円手前までの上昇となっております。

 

 両者のチャートを重ねるとその逆相関は一目瞭然ですが、理由としてはリーマンショック以降、日本企業は為替のリスクヘッジで現地生産を積極的に進めたため、企業業績の為替感応度は低下しました。

 

 更に、これが大きいのですが、日本の金利の低水準は特出しておりましたが、コロナショック以降世界各国が金利を下げる、世界同時進行の金利低下による「日本化」が進んだことです。

 

 これで、低金利の円を調達して他の通貨で運用する「円キャリートレード」が減少、その巻き戻しによる円高、株安が消滅いたしました。

 

 今までの円相場と日本株も相関が崩れたことは、外人投資家が為替ヘッジなしで投資してくることであり、ここ直近の外人投資家のスタンスは明らかに円買い、株買いであります。

 

 単なる景気敏感株の東京市場の側面だけでなく、外人投資家は大きな流れを掴んでいるようであり、この大前提は個人投資家としても、一喜一憂せずに押さえておきたいですね。

 

 

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