連日お伝えのように、実に強い相場が続いております。世界の半導体不足、厳冬のためのLNG不足など目先の材料に事欠かないまでも、如何せん日経平均の指数自体の過熱感は否めません。
日経225種採用銘柄のトップ5から7銘柄で日経平均を動かしているとはいえ、先を考えれば是非とも調整が欲しいところで。
買いの資金もさすがに、適度な利食いを入れながらの仕掛けが多いようですが、それでもなかなか調整が入らないのは、やはり積みあがった空売りがそうさせないのでしょうか。
今の時代、わりと簡単に空売りを仕掛ける個人投資家が多いようです。しかも俄かに最近投資家デビューしたような人までも、躊躇なく空売りをしております。
我々世代の投資家は、面白おかしく信用買いで家一軒失くしたよ(家一軒失くしても、また立ち上がってくることも逞しいですが)、などという話を何十年と訊いてきましたが、空売りでは面白おかしくではなく、命まで失ったという話も真実として語られておりました。
空売りとは、それだけ厳密に作り上げた自らのルールを、忠実に実行できるタフはメンタルがなければ損失は無限大になりますから、特に注意が必要なのです。
筆者はもともとから空売りは投機であり、株価が下がることを願うのは投資の精神に反すると思っております(戦略的つなぎ売りは別です)。普段はほとんど見ませんが、お客様から指摘され、たまにヤフーファイナンスなどの掲示板を見ると、から売りしている投資家の書き込みは本当に酷いものがあります。
こんなネガティブな感情で書き込んでいると、自分のメンタルも相当ネガティブになってしまうのではないかと心配になります。
そう言えば、筆者がこの業界で最初に勤めていた証券会社の課長がそういう人で、朝の戦略銘柄として数銘柄、調査部から上がってくると、課員には内緒で必ず空売りしていました。今でも嫌いな部類に入る超ネガティブ人間で、その後全く出世しませんでした。
話が逸れましたが、既に担がれている売り玉がこれだけあれば、この相場日柄整理がやっとですかね。
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