決算発表が終了した時点で日経平均のEPSは2100円、決算発表の最中2180円ほどまで上がりましたが、今回はSBGが悪役となり若干水準を下げて2100で落ち着いた所であります。
この2100円はコロナ前の1750円から大きく伸びている水準であり、日本企業の底力を示すものであります。バリュエーションから見ると、昨日の日経平均は2万9302円、PER13.9倍です。以前にも申し上げましたが、米国は23倍、MSCIの世界平均が18.9倍、日本が割安なのは一目瞭然であります。
もう一つの指標解散価値を示す純資産倍率PBRを見てみると、日本は1.5倍、米国は4.9倍、MSCIの世界平均が3.1倍。こちらの指標はPER以上に、更に日本株の割安度が際立っております。こんなにもたもたした東京市場ですが、外人投資家が大きく買わずとも売り込んでこないのも頷けます。
昨日も500円強まで日経平均は売られましたが、為替の4年8か月ぶりの円安に身構えたことと、東京市場は担保の問題を未だ抱えているようです。東証マザーズの冴えない展開から個人投資家の評価損率が20%を超えたとの報告から3週間ぐらい経過しておりますが、現状あまり改善されておりません。
その間、良好な決算発表がありましたが株価は反応しませんで、更に岸田政権の経済対策でも反応しませんで、ここ3日ばかりで見切り売りが大分出たようです。
私は凡人ですが、私の友人は自分で言うのも何ですが、優秀な人間が結構活躍しております。その中の一人で某大手証券の営業隊の執行役員氏、日々相場談議を交わしますが、昨日も「散々我慢して、ちょこちょこ追証を入れていたけど、決算発表と経済対策発表を通過しても戻りが悪いので先週末から売っている投資家が多いよ、まあ、今週一杯じゃない?」と申しておりました。
冷静に考えて、売るところではなく年末年始に向けて買うところであります。昨日も日経平均は500円下げましたが、SP安は1銘柄もなく、SP高は14銘柄も出ております。日経平均のもたつきでは図れない元気な個別銘柄はワンサカ動いております。11月に仕込み年末一回転、掉尾の一振狙いましょう。
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