株の世界では、「災害に売りなし」という格言がありますが、これは「台風、洪水、津波、火災、伝染病などの災害では株価は下がらない」ことを教えています。
20世紀以降の世界最大の自然災害であるスマトラ島沖地震発生時には、インドネシアの死亡者は16万人、負傷者は10万人を超えましたが、インドネシアの株式市場は殆ど下がりませんでした。
しかし、リーマン・ショック後にはインドネシアの株価は諸外国同様に半分まで下げました。その理由は「マインド」にあると云えます。
すなわち、災害ではマインドは悪化しないのです。大きな災害があると、人々は困難に立ち向かおうとします。むしろ、マインドは前向きとなるので、株価は下がらないのです。
地震や津波が起これば、人命や財産が失われます。これは経済的には大きな損失ですが、一方、失われた生活を取り戻すために、新たな需要が生まれるのです。
この需要が景気や株価を支えるのです。損失よりも回復期待が大きければ株価は下がらないことになります。
実はこの格言、正しくは「災害後は売りなし」と表現すべきかも知れません。
東日本大震災から3カ月半が過ぎ、復興需要銘柄の本物・偽物が明確になってきました。本物候補の中から四半期業績も将来展望も絶好調の銘柄が出てきそうです。それが今後のスター株となります。
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