来年5月にオープン予定の東京スカイツリー(東京・向島地区)は、高さだけでなく環境対策も世界のトップレベルであることが分かりました。
最も大きなシステムは地下に隠されている地中熱を利用した「地域冷暖房システム」です。地下2階部分にある巨大なコンクリート貯水槽の水は、夜間電力を使って夏は5度の冷水、冬は48度の温水になり、昼間の冷暖房に使われます。
冷温水は施設内に張り巡らされたパイプ内を循環し、スカイツリー本体だけでなく、隣の商業施設や水族館、プラネタリウムなどエリア一帯をまかないます。
地中熱の冷暖房とは、地中熱を利用して効率的に熱交換を行うシステムでより少ない電力で水温を調整でき、省エネ、CO2削減効果は非常に大きくなります。
また、雨水もトイレを流す水、植物への散水、太陽光パネルの冷却水などに使われ、このような大規模施設での雨水活用は、CO2削減効果も大きいのです。
ツリー本体を彩る明かりには、省エネ性能の高い6種類のLED照明器具が1995台使われますが、従来の照明器具に比べ、40%程度の省エネになります。
日本の再生にも「代替エネルギー」「省エネ」関連は、絶対的なテーマで今後、世界規模の「環境バブル」が生まれる相場を想定しておいた方が良いでしょう。
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