筆者が証券業界に就職したのが1978年の4月ですので、既に36年の年月が過ぎました。
その間に書き残した「証券メモ」は、大学ノートで60冊を超えました。それを偶に読み返すのですが、個人投資家が「もう株など見たくない」或いは「株はやめた」となると、99%の確率で相場は大底になっております。まさに今のような時です。
それともう一点、重要なことは「物色の流れ」を重視することです。
例えば、1979年から80年のオイルショック時には、好業績なのに優良株が売られて、業績不振でも石油株や大手商社株が買われました。
更には社長が「掘れば掘るほど赤字が増える」と発言した某石炭株までもが株価数倍増となるなど大きく値を上げました。
またIT銘柄が大賑わいのような相場時では、好業績でも非IT銘柄はほとんど上がらず、大赤字でもIT企業なら買われました。
このように相場には買われるテーマ、材料があり、それが相場の流れを形成しており、相場のトレンドを見極めることが重要なのです。
昔から株式市場の格言に「国策に売りなし」とか「世相にカネを乗せよ」があります。
昨年からのアベノミクス相場の発端が“安倍・自民党政権”であったことから、今後は再び日本経済を支えるセクターや、数年後に復配が見えてきた「再生企業」などが、値幅取りの観点からも妙味大となるでしょう。
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