インバウンド(inbound)。―株式市場でまた一つ、外来語が「周知」されました。
その意味は、単純に海外から日本を訪れる旅行客を差しますが、元は旅行業界・ホテル業界などでよく使われていた言葉で、自国に海外の旅行客を誘致することを意味していました。
最近の円安傾向で、日本を訪れるこのインバウンドの増加で潤う業界は多々あります。旅行・ホテルの他にも観光、小売り、飲食、運輸、リゾート、テーマパークなど裾野は広いです。
そして、これらの業界に属する銘柄を“インバウンド関連株”と呼んでも差し支えないでしょう。
日本では、2003年から「ビジット・ジャパン・キャンペーン」と称して、観光立国に向けた環境整備を進めてきました。この結果、14年のインバウンド数は前年比29%増の1341万人に達し、2年連続で過去最高となりました。
さらにインバウンドが日本で消費するおカネも増えています。
14年には日本滞在中に消費した金額は2兆円を超え、日本経済を下支えする大切な存在になりつつあります。
海外旅行客数の水準を世界各国と比較しても、日本は13年時点で世界27位、2020年の東京五輪の影響を考えれば、インバウンド産業の伸びしろは大きいと云えます。
今後、インバウンド数の多寡が伝わる度に“インバウンド関連株”は動意づく展開となるでしょう。
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