相場上昇の勢いが止まりません。
相場を展望する上で欠かせない判断材料が、「誰が」「いつ」「どれだけ」買っているのか、売っているのかを示す需給動向です。
株式需給の全体的な概観を網羅するデータは、東京証券取引所が毎週公表する「投資部門別株式売買状況」です。
東証が証券会社に寄せられた注文を海外投資家、個人、金融機関などに分け、前の週の動きをまとめています。タイムリー性、頻度や継続性などの優れ、投資マネーの動きを掴むには最適です。
最注目は東証の売買の約6割を占める外国人動向です。
相場の方向性を左右しやすいので、売越額・買越額の増減などに変化がないかをチェックすることは必須です。
株式の他、債券や短期証券などを含めた資金の流れを捉えるには、財務省の「対外及び対内証券売買契約等の状況」が参考になります。取引所を介さない株式取引なども含み、東証の統計とは一致しません。
ヘッジファンドなどの投資行動を掴むには、大阪取引所が毎週まとめる「投資部門別取引状況」が良いでしょう。先物やオプションなどデリバティブ(金融派生商品)取引を中心とした需給統計情報が得られます。
需給動向を知るには、1つのデータだけにとらわれるのではなく、多彩な統計を組み合わせてみることで、マネーの動きを俯瞰できることを覚えておいて下さい。
皆様方からの投資相談を随時承っております。
お問い合わせは03-3868-2801までお気軽にどうぞ!