「平均回帰」―過去に上がった株ほど下がり、下がった株ほど上がると云う現象のことです。
日本株は長くこうした相場展開が続いてきましたが、昨年末から今年の相場に対しては「株価が平均回帰しなくなっている」という声が増えています。
代わりに買われていた株がその後も上がり続ける「モメンタム効果」が顕著になっています。このことは、1月28日のこのコーナーでいち早くお話をさせていただきましたが、まさに「いいものはいい」への変貌です。
モメンタム効果を測る上でよく使われるのは過去12か月の株価騰落率です。また、モメンタム効果の背景には、持続的な成長シナリオを描きやすい銘柄が増えていることに加え、政府の方針転換もあるとの指摘もあります。
企業統治改革を通じて自己資本利益率(ROE)の拡大を促していくと、企業間の格差は広がります。護送船団方式とは一線を画す産業政策と市場には映ります。
この結果、市場では割高な銘柄はさらに割高に、割安な銘柄はそのまま放置される「二極化」が生じているのです。
押し目を待ってもなかなか下がらない、割安だと思って買ったのに上がらないなど、過去の経験則が合致しない「プロ向きの相場」なのです。好結果が出ていない個人投資家の方は是非ご一報下さい。
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