米宇宙開発のベンチャー企業が2022年以降、ロケットで世界の主要都市を結ぶ旅客輸送事業に乗り出すと先日、発表しました。火星に向かうための大型のロケット技術を生かしたもので、ニューヨーク―上海を39分で結びます。
現在、約1万2千キロメートル離れたニューヨーク―上海間は飛行機で15時間かかるため、39分とは驚きの一言です。東京から地球上のどこでも1時間内に行けるようになります。
奇跡のような空送を可能にするのが、火星旅行を目指して開発中の超大型ロケット「BFR」です。全長106メートルで、都市間なら最大で中型旅客機並の250人程度を運べます。
都市に近い海上に発着のためのロケット用の「空港」を建設し、そこから打ち上げたロケットは宇宙を経由して地球に戻り、垂直に立ったままの姿勢で目的地の空港に着陸します。
ロケットは打ち上げ時に地球の重力の何倍もの加速度(G)が掛かると思われがちですが、このベンチャーの想定では重力の最大3倍で、遊園地の絶叫マシン並に押さえられるとしています。
問題はコストです。BFRの料金は旅客機のエコノミークラス並としており、経済的に成り立つには何機ものロケットが「年間300回程度の水準で安定的に運航することが必要」です。
宇宙との人の行き来をビジネスチャンスと見ているベンチャー企業は多々あります。宇宙飛行士でなくとも、宇宙を通って世界中を行き来できる日は案外近いかも知れません。
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