風来坊風の2人の若者が、ガス欠したクルマを押して田園風景の広がる道をひたすら進む。その時流れる音楽は「気楽に行こうよ、俺たちは…♪」。今でも麗らかなざれ歌が耳に残ります。昭和46年の某石油会社のCMです。
46年前の当時、ニクソンショックなどの影響から日本経済は高度成長が鈍り始めた時期でした。このCMにはそうした時代反映が伝わる傑作で、ラストのキャッチコピーは「クルマはガソリンで動くのです。」でした。
それから半世紀が過ぎた今、フランスや英国では2040年までにガソリン車やディーゼル車の販売を禁止する方針を打ち出し、世界的にも電気自動車(EV)にシフトする動きが本格化してきました。
EVの台数の急増に伴い新たな市場が生まれます。世界の自動車産業の総付加価値額は15年の約450兆円から30年に約630兆円に拡大する見通しで、増加額の3割を占めるのが「素材・部品」です。
経済産業省の試算では、ガソリン車は必要な部品点数が約3万個あり、EVはエンジン関連など約4割の部品が不要になるとしています。エンジン向けの市場が縮小する一方、EVの性能を大きく左右するモーターや電池、高機能素材で優れた技術を持つ企業が台頭する可能性が大きいです。
国内にはEV向けの中核部品や素材で高いシェアを持つ企業が多く存在します。特に世界の市場規模が25年に約4兆円になるとみられているリチウムイオン電池では、主要材料で日本勢が高い世界シェアを誇っています。
「素材・部品」に注目!
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