スマホやタブレットだけでなく、今では自動車まで幅広く使われているリチウムイオン電池ですが、次世代電池として「全固体電池」の実用化が間近に迫ってきました。
全固体電池とは、その名の通り、電解液を固体化し、高出力を可能にした電池です。電解質を固体にすると、電極材が溶け出しにくくなり、電気化学的安定性に優れ、電解液では使えなかった電流容量密度で高電位の正極材料や負極材料を利用できるためです。
さらに全固体電池は、(1)電解液の液漏れがなくなるので安全性の向上、(2)数分で充電できる「急速充電」が可能、(3)自己放電が大幅に低減、(4)電池の多層化が可能、(5)電解質をシート化することで、フレキシブル化が可能などのメリットがあります。
この全固体電池ですが、数年前までは電気自動車向けの実用化は早くても「2035年」と云われていましたが、昨年秋の東京モーターショーでは「2022年頃」と一気に前倒しになる可能性が表面化してきました。
また、スマホやタブレット端末向けは、2〜3年以内に量産化される見通しで、電池の占める体積が大きいスマホなどの軽量化や薄型化に繋がります。
全固体電池の開発には国内外の多くの企業が参入していますが、新規参入組が圧倒的に多く、ゲームチェンジャーの登場が期待されています。
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