日本製化粧品の輸出が増え続けています。2017年の輸出額は前年比39%増の約3715億円となり、5年連続で過去最高を更新しています。
訪日外国人による「帰国後消費」の影響が大きく反映しています。日本製の品質の高さを実感した訪日客が帰国後、現地百貨店や越境電子商取引(EC)を通じて購入を継続することが一般的になりました。
貿易統計から見ても、1千億円台で推移していた化粧品輸出は15年から突然伸びており、3年で2.4倍にも達しています。
輸出の地域別構成比は、中国、香港、韓国、台湾、シンガポールと中華圏が上位に連なり、全体の9割をアジアが牽引しています。
日本の化粧品大手企業は「プレステージ(高価格帯)中心にメード・イン・ジャパンを前面に打ち出す戦略」を取っており、18年以降も輸出の伸びは続きそうです。
中国では所得水準の上昇で化粧品の売れ筋が高価格帯に移行している上、17年11月には政府が化粧品の輸入関税の引き下げを発表、品目によっては税率が半分になった商品もあります。
日本の化粧品産業は供給力が課題となります。主要メーカーの国内工場はフル稼働している様相で、国内向けの供給も不足している状況です。メーカーは機会損失を抑えるためにも増産投資を進め、生産能力の増強が必須となっています。
日本の化粧品メーカーに注目!
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