決算期に日本株を購入する上で、注意しなければならないことが「ガイダンスリスク」です。この「ガイダンスリスク」とは、会社側の作為的な慎重すぎる業績予想を嫌気して、株価が急落するリスクを指します。
東証の指導もあるようですが、日本の企業経営者は期初に控えめな業績予想を出して、中間決算(第三四半期)以降に上方修正していくパターンを理想としているのでしょう。
創業一族や大株主ではないサラリーマン経営者が多くなった昨今、期中に業績予想を下方修正することは、「経営者失格と見られてしまう…」、「自分の取締役としての再任をも危ぶまれる」と考えているのでしょう。いわば、ある意味の保身策なのです。
しかし、今年は史上最長の10連休の前後に発表が相次ぐので,GWが終了した今、今週で決算シーズンがほぼ99%終了したのでガイダンスリスクも一巡したと云えます。
今後は、株主総会が集中する6月下旬に向けて、株主還元策の拡充が見込まれる企業が狙い目となります。
自社株買いに前向きで、利潤分配や配当性向のアップが見込まれるなど、従業員・株主還元重視の経営に大転換する可能性のある企業が一番の注目となります。
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