薬の薬効や副作用に関するビッグデータを人工知能(AI)で化学分析し、既存薬を他の病気の治療に応用する「ドラッグリポジショニング」の取り組みが進んでいます。
このドラッグリポジショニングとは、既存の医薬品などを別の病気向けに開発し直すことですが、人や動物で安全性を確認済みのため、検証の手間が省け、実用化がスムーズに進みます。
本来、新薬の開発には約1000億円超の費用と約10年の歳月が掛かり、新薬の成功率は3万分の1と推測されます。
このドラッグリポジショニングの取り組みは一時代前からありましたが、近年、漢方薬や生活習慣病の薬を長期間使用した人の体調への影響をまとめたデータベースなどの再編が世界中で進行しています。
薬の薬効や副作用、遺伝子の変化などのデータベースも整備され、研究が一層エネルギッシュになっています。特に希少疾患の認定を受けられれば、独占販売権を最大で10年得られ、売り上げを大きく伸ばせます。
将来的にもAIの普及やデータベースの基盤づくりが進み、研究を助長することになりそうです。
例えば、抗体医薬といったバイオ医薬の急増などで開発費は高騰しておりますが、これを抑止できれば薬価が下がり、医療財政の立て直しに道が開けます。
ドラッグリポジショニング関連に注目!
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