家計消費の勢力圏で100円ショップの実在性が高まっています。2019年度の店舗の増加数でダイソー、セリア、キャンドゥ、ワッツなど大手4社の合計(310店)が、コンビニ大手3社の合計(276店)を上回る見通しです。
100円ショップの新規出店は過去最高だった18年度の537店に並ぶ水準で、コンビニ大手3社が人手不足を一因に出店を自主規制する中、100円ショップの出店が目を引きます。
集客力の高さに着目したスーパーなどが中核テナントとして誘致する動きも目立っており、小売業の力関係が変化しつつあります。
19年度末の大手4社の総店舗数は7437社になる見通しで、スーパーの3分の1の規模にまで頭角を現してきました。
100円ショップの1日の平均来店客数は800人前後とされ、700人前後のドラッグストアを上回る集客力を持ちます。
大手コンビニが3年連続で既存店の来店客数が前年割れを続けているのに対し、セリアは4年連続で前年を上回っています。
その大きな要因は、消費者の家計所得が伸びていません。厚労省が発表した5月の毎月勤労統計調査によると、物価変動の影響を除いた実質賃金は前年同月比0.1%の減少で、2019年に入ってからは前年同月比マイナスが続いています。
さらに、消費増税前後に消費者の節約志向が高まる見通しで、100円ショップには追い風となります。店舗拡充が当分続きそうな勢いです。
100円ショップに注目!
皆様方からの投資相談並びに入会受け付けを承っております。
弊社へのお問い合わせは03-3868-2801までお気軽にどうぞ!