日本を中枢にアジアとオセアニアの周辺エリアでの利用を専門に扱う日本版GPS(全地球測位システム)を担う準天頂衛星「みちびき」の4機構成が整い、正式運転が開始されました。
旧態のGPSサービスは米国のGPS衛星に相乗りしていたため、視界に入る衛星の数が多くなく、日本国内の高い建物や山間部の森や山などに電波が遮断されたり、反射などで電波が届かなったりして、実測値に誤差が生じる原因となっていました。
日本版GPS「みちびき」は概ね日本の真上を飛行する軌道となっているため、障害物に電波を遮られることがなく、正確な位置情報をキャッチすることができます。
政府は今後5年間で約1000億円をつぎ込み、7機構成を実現させる予定で、結果として、米国のGPSを土台とすることなく、日本独自で測位できるようになります。
日本独自のGPSを利用することで、これまでは10メートルもあった誤差が領海を含む日本列島全体で僅か数センチまで狭められるようになります。
この高精度測位信号は、多方面での活用が見込まれます。特に自動運転では、完全自動運転を実現する「レベル4」の普及が一気に進むと予想されます。
一般財団法人「衛星測位利用推進センター」(SPAC)は、2025年時点での経済効果を4兆7000億円と試算しています。
測位ソフトの開発関連銘柄に注目!
皆様方からの投資相談並びに入会受け付けを承っております。
弊社へのお問い合わせは03-3868-2801までお気軽にどうぞ!