先週末の日経平均は久々に600円強売られ、目先は日柄調整モードとなってまいりました。東京市場もいよいよ決算発表本格化で今週、来週はどうしても手が出しづらく、神経質な展開が続きそうであります。
それじゃなくとも、東証の出来高は三月の急落以降減少気味であり、活況の目安とされる20億株割れが常態化しており、売買代金では2兆円に届かないこともしばしばございます。
投資家別売買動向では、常に東証の6割から7割を占める外人投資家は一貫して売り越しており、毎月発表される売り買いのポジションを見ても、もう売却する日本株はないぐらいの水準まで売っております。
それでも株式市場が二番底、三番底に至らないのは、日銀のETF買いが大きいのですが、すでに東京市場での日銀の保有率6%強に上昇しているようであります。ただ、日銀は株を売りませんので、今後の東京市場の売り圧力にはなりません。配当をせっせと稼ぎ国庫に入れるだけです。
しかしながら、日銀のETF買いは今後も続きますし、外人投資家もいい加減売っちゃった後だけに、出来高の少ない中で、ますます値動きが大きくなりそうです。
そんななかで、東証は値幅制限を見直しました。東証は株価の極端な上下を防ぐため値幅制限を設けております。いわゆるストップ高(安)制度ですが、現状制限値幅いっぱいの動きが3日続いたら、以降2倍に拡大しております。
これを2日ストップ高(安)が続いたら、以降4倍へと拡大する制度で8月3日、本日から実施されます。ご存じでしたか?
東証は値幅制限制度で投機色を押さえたいのか、煽りたいのかよくわかりませんが、上にも下にもますます荒い動きが予想されそうです。
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