コロナ禍からの回復は急回復するV字型、ゆっくり時間がかかるU字型、なかなか低迷を抜けられないL字型、景気回復のパターンの大体の形でありますが、今回は優勝劣敗がはっきりと分かれるK字型の道を辿っているようです。
3月の一番底確認以降、押し目らしい押し目を入れずに回復軌道に乗っているものと、戻りの悪さから7月後半から8月にかけて二番底を取りに行くものと明暗分かれました。
一番底以降、米国FOX指数の改善から半導体株の戻りは軽快で素早く全値戻しを達成、更に今回のコロナ禍でも個別に材料を有するエムスリーやZホールディングスなどはPER100倍以上でも、下げの倍返し、三倍返しの急騰であります。
かたや、コロナ禍による業績悪化をもろに受けているJR各社、自動車、百貨店などは3月の一番底を現状更に下回る水準で推移しており、まさしく一番底以降、上と下に広がるK字型の展開となっております。
さてここで当欄でも再三指摘しております、多くのヘッジファンドですが、調査会社ユーリカヘッジの調べでは、戻りの第一波に乗りきれず、遅れること5月以降の戻りで売り込まれた銘柄への出遅れ見直し買いが入ると踏んで、ポジションを組んでおりました。
しかしながら、結果としては戻りの良い高PER銘柄は更に買われ、出遅れの低PBR銘柄は更に売られる結果となり、完全に当てが外れ低パフォーマンスに妥協する結果となってしまいました。
コロナ禍の中で、明らかに価値観は変わってきております。ヘッジファンドだけでなく、世界の運用資金が従来の経験則から脱し、現状のPER、PBRに捕らわれず、コロナ後の有力なビジネスモデルを確立する銘柄を虎視眈々と狙っております。
今回のコロナ禍で、機関投資家の採用している指標を、個人投資家の長年の経験が、パフォーマンスの上であっさり陵駕しました。半年後、一年後、機関投資家の銘柄選定バリエーションも大きな変革をしているかもしれません。
必中国策銘柄を準備しお待ちいたしております。
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