ウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイが日本の五大商社(伊藤忠、丸紅、三井物産、三菱商事、住友商事)純投資として大量保有報告書(5%以上保有)を東証に提出しました。しかも今後価格に応じて9.9%まで買いますことも示唆しております。
これは驚きであります。過去に日本株への投資と言えば東日本大震災の時に、超硬工具大手のタンガロイに興味を持ち、足を運ぼうとしました。結果は震災によりかないませんでしたが、それ以来全く日本株には投資をしておりません。
それが何故かこの時期に日本の商社株を買ってきたか。バフェット氏は基本的にはバリュー株を数年単位で投資しリターンを狙う戦法ゆえ、フリーキャッシュフローが高く、配当利回りも高く、米国株に比べてPER、PBRも割安と判断したと思われます。
ただ、バフェット氏の運用スタンスは最近微妙に変化してきております。兼ねたから金嫌いを公言しておりましたが、突然金鉱株を買ってみたり、また少し前ですがIT銘柄は買わないと言っていたものがいきなりアップルを買い進めたりと、少々その眼力を疑うようなところも見受けられます。
御年90を迎えられたバフェット氏ですがリターン率はここ10年確実に落ち続けております。直近に至っては長期保有の五銘柄(コカ・コーラ、アメックス、ウェルズ・ファーゴ、ムーディーズ、P&G)を含む保有銘柄のパフォーマンスは芳しくなく、現状バークシャー・ハサウェイはアップル株のみで維持しているというのが実態であります。
バークシャーのような大きな資金が日本に向かうのは素晴らしいことです。このサプライズを受けて昨日、商社株上昇しておりますが、上記のパフォーマンスの劣化を考慮すれば、バフェット氏が買ったからといって簡単に乗らずに十分吟味してください。もしかすると栄枯盛衰の波はここにもやってきているのかもしれません。
であれば、現状大きな流れは華々しく上昇する小型株であります。現実的にはもっと上昇率抜群の材料株で、値幅を狙っていただいて方がよろしいかと…!
必中国策銘柄に変化なし、ご期待ください。
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