戦後最長7年8ヶ月にわたる長期政権を維持し、戦後最強の内閣総理大臣に値する安倍首相が、残念ながら持病の悪化を理由に先日辞任いたしました。
2012年東日本大震災の処置に迷走した民主党政権により、デフレによる経済的困窮に瀕していた日本経済を、金融緩和、財政出動、成長戦略の三本の矢を掲げ、ここまで再生してまいりました。
それまで、財務省の財政再建キャンペーンに学者、政治家メディアは洗脳され、三本の矢の意味する積極的マクロ政策を進める議論は全くなく、経済音痴の民主党政権により一段と強まっておりました。
そこにデフレファイターとして安倍政権が誕生し、当時大半のエコノミスト、メディアが反対する中リフレ派経済学者のエール大学、浜田宏一先生を内閣参与とし、緩和論者黒田日銀総裁を抜擢し、三本の矢によるアベノミクスをスタートさせました。
数字だけ見ても、企業の経常利益は2012年48兆4000億円が83兆9000憶円に、有効求人倍率も0.83倍から1.49倍へと大きく改善し(現在はコロナ禍により若干の下振れはしておりますが)、株価に至っては言うに及ばずといったところであります。
無論、いいところばかりではありません。企業業績が伸びている割には、賃金格差は相変わらずであり、高所得者の伸びが低所得者にも徐々に及ぶトリクルダウンも速やかに進行しておりません。
ただ、国内的には光と影があるにしても、比較すれば明らかに光の部分が大きいかと思われ、それが辞任後の安倍政権の支持率が70%に達するという高評価に繋がっているのでしょう。
また、外交に至っては、安倍首相ほど外国首脳と丁々発止の互角に渡り合った日本の総理大臣は過去にいないと思われ、この実績は必ずしや今後の日本に大きな成果となって表れてくるものと思われます。
直近、新総裁候補の方が安倍政権の採点を二名は80点、最も辛口の石破氏でさえ70点の評価です。弊社はトリクルダウンのマイナス分を引いても90点の高評価としております。いずれにしても、次期総理はスタート台が高い分ご苦労かと存じます。
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