連休明けの東京市場は、一時600円を超す大幅高となりましたが、1部の大型株中心で、JASDAQ、マザーズはお休みモードを脱しておりませんでした。
新興市場の決算発表は後半戦に集中しますので、これからが佳境ですが、それよりも今日の新興市場の動きの悪さは、イエレン財務長官の米アトランティック誌とのインタビューで「米経済が過熱しないよう確実を期するには、金利はやや上昇せざるを得ないかもしれない。」と、金利上昇を容認するかのような発言をしたことが大きく影響したようであります。
現在の米国長期金利は1.5%台で落ち着いていること、並びに金利に関してはFRBの専権事項であり、財政を担う財務長官の発言は、言わば外野とまでは行かないまでも、その域を出ないと思われますが、市場には動揺を与えてしまいました。
案の定、ホワイトハウスでも問題となったらしく、イエレン財務長官自身が金利について「私が予測したり、推奨したりすることはない。」と一夜明けて早速の訂正、火消しに走っております。
それでも直近のS&P500新高値から、一昨日のダウ新高値の中でのNASDAQの3%安は、東京市場でもこれから決算発表佳境を迎えるIT銘柄が多い新興市場に影響しましたが、ただ、昨日の当欄でも申し上げましたが、ナーバスな決算発表もあと1週間です。
先だっての下村政調会長の発言もそうでしたが、適度な不安材料は崖を上る肥やしと捉えてよろしいでしょう。
外人投資家を含め、ファンド系資金の来週後半あたりからの動きには、大いに注目してまいりたいと存じます。
弊社へのお問い合わせは03-3868-2801までお気軽にどうぞ!