当欄では、弊社の株式市場に対する基本的な姿勢から、現在の世情、政治、経済などについて好き勝手に持論を述べさせていただいており、時には偏見に満ちているとの批判もいただきますが、そういったご批判、ご意見もすべて謙虚に受け止め、更に見識を広げようと常にニュートラルな姿勢で臨んでおります。
その見地から申し上げれば、オリパラは現時点では延期できればよろしいのですが、それができなければ中止が賢明との姿勢であります。ワクチン接種は確実に進みますし、感染者も確実に減ると思われます。ワクチン接種の現場の混乱も収束に向かうと思いますが、開催までの短時間を考えますとリスク要因である考えます。
世論も、4割中止、3割延期で7割がネガティブに見ておりますが、ワクチン接種の進んだ欧米の評価は6割が開催賛成らしいです。ワクチン効果を実感している欧米では、今後の日本のワクチン接種率の上昇を確信してのことであると思われますが、根が明るい外国人ならではでないかと思います。
いずれにしましても、筆者のような小物が騒いだところで何も変わりませんが、物知りな相場はどう答えを導いてくれるか。
昨日も、一昨日の上げ分を寄付き後僅か10分で全て吐き出すあたりは、改めて東京市場の弱さを感じられたのではないかと存じますが、しかしながら注目すべきは下落を辿る日経平均に逆行したのが新興市場、特に東証マザーズであります。
結局引けは日経平均が1.3%下落するところ、東証マザーズは2.15%の上昇で連騰となりました。特別珍しいことではないのですが、個人投資家の損益状況を図る信用取引の評価損率も驚異のマイナス25%はあまり見られない水準であり、大きな底入れシグナルが点灯しております。
そんな中で、底這いだった騰落レシオが少々上がり始めております。昨日も圧倒的に値下がり銘柄数の方が多い訳ですから、ここから判断できることは、全体は上値の重い未だ調整は抜けられない状況ですが、値下がりの中で個別銘柄の値動きが目立ち始めたというところではないでしょうか。
「物知りな相場」は先の展開を模索し始めているようです。
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