いま渦中のギリシャを訪れてみました。
首都アテネでギリシャ市民に話しかけると、最初に筆者に「中国人か?」と質問してきました。
日本人だと分かると、急に警戒心を解いて笑顔に変わりました。
背景にあるのは、相次ぐ中国資本によるギリシャ国内の権益や施設の買収です。
アテネ国際空港の権益では、いまギリシャ政府と獲得交渉を進めており、港湾に関してはアテネ外港都市の港運権益や積み替え施設などのインフラ購入など、中国マネーの勢いは止まりません。
一昨年、温家宝首相がギリシャを訪問した際には、現地の新聞の見出しは「中国来襲」と大きく書き立てました。
一方、ギリシャの問題を語るには、ギリシャの隣国キプロスも忘れてはなりません。そのキプロス沖に原油・天然ガスが多く埋もれていることが確認され、同海域はキプロスとギリシャなどが排他的経済水域を宣言しております。
現地アテネを訪れ感じたことは、ギリシャが抱えている難題は、経済・財政問題だけではなく、安全保障の観点からもギリシャを見殺しには出来ないという現実でした。
その行方を占うと見られる注目の選挙まであと1週間を切りました。ギリシャ国民は心落ち着かない日々を迎えていることでしょう。
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