「ラクダの背中にワラ1本」。
欧米の古いことわざです。ラクダはとても頑丈な動物です。重い荷物を背負って平気で砂漠を歩きます。どんなに荷物を背負わせても、全く平気そうに見えます。
しかし、そんなラクダにも限界はあります。その限界ギリギリのところまで来ると、荷物のてっぺんに最後に乗せたワラ1本の重みが命取りになって、バッタリと倒れてしまうのです。吹けば飛ぶようなワラ1本の重みでも、限界を超えればラクダの背中は耐えられません。
暮れから上げ3月末まで続いた春高相場が、4月以降の相場で崩れたことは、まさにこう云った状況だったのでしょう。ギリシャ不安に加え、デフレ、円高、消費増税、所得減など…。
しかし、このような表面的な情報ばかりに振り回されていては、いつまで経っても株式投資の勝利者にはなれません。賢明なる投資家の皆様方においては、今こそ「安きを買い、高きを売る」と云う投資の原則を実行してもらいたいものです。
元々、株式相場の世界には「上がるために下げる」と云った独特の考え方があります。今来週の突っ込んだ場面を積極的に仕込んでおけば、年後半に向けて面白い展開が見込めそうです。
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