5月22日のこのコーナーで「PLO作戦本格化で、意外な利幅が取れる」と予告したように、実質9日間で日経平均は1000円ほどの上げとなり、15000円大台を回復しました。
そのとき解説した「GPIF」って何ですか?という、ご質問を頂いておりますので、ここで改めてご説明いたします。
国民が払った国民・厚生年金の保険料は年金積立金管理運用独立行政法人が一括して運用しています。英語名のガバナンス・ペンション・インベストメント・ファンドの頭文字をとってGPIFと呼ばれています。運用資産は129兆円と世界最大の年金基金で、民間の信託銀行や運用会社に委託して市場で運用しています。
金融市場での運用は、GPIFの前身である年金福祉事業団が1986年から始めました。同事業団は、2001年に年金資金運用基金、06年にGPIFに衣替えし現在に至っています。
GPIFの運用委員は金融、経済の専門家8人で構成されており、保有資産の構成割合を決めたり、運用を委託する金融機関を選んだりする役割を果たします。
ただ、最終的な決定権限は省庁や日銀OBが務める理事会にあり、株式での運用拡大に消極的との指摘がありました。
しかし、政府は運用体制の見直しを進める方針で、金融知識が豊富な人材を集めた新理事会の設立も検討しています。
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