海上保安庁が先日、大きな被害が予想される南海トラフ地震の想定震源域で海底の動きを捉えた初の観測結果を発表しました。
政府は南海トラフを震源とするマグニチュード9.1の地震が起こった場合、最悪のケースでは死者32万人、負傷者63万人などの大惨事を想定しています。
それに伴い、海上保安庁では4年前から想定震源域の海底に観測機器を設置するなどして海底の動きを観測してきました。その観測結果では、東海沖や和歌山県の潮岬沖で北西方向に年間で6センチほど海底が移動していることが判明しました。
専門家の指摘によると「年間6センチは人の爪が伸びるスピードと同じで、100年経てば6メートルに上ります。6メートル押し込まれて急激にずれ動いて元に戻ると、そのエネルギーはマグニチュード8ないし、それ以上の大きな地震のひずみと同等」としています。
海上保安庁は観測結果を地震予知連合会などに報告し、国の防災対策に活用したいとしています。
「天災は忘れたころにやってくる」と云われておりますが、東日本大震災の惨事も記憶から薄れつつある今、もう一度防災に対して真摯に取り組む必要がありそうです。
惨事など、ないに越したことは有りませんが、もしものために長期保存用の水や非常食の確保、懐中電灯、電池、救急箱、預金通帳など、「備えあれば憂いなし」と云われるように日頃から準備しておきたいですね。
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